ある年の6月①
吾輩のねぐらなこの時期になると蒸し暑くなる。「アメ」がないからだ。
濡れるのは嫌なのだが、のどが渇く。さほど好きでもない「透明でたいした特徴のないもの」を飲まないといけない。吾輩は特段飲まないが、「ニンゲン」どもは大量に飲んでいる。そんなに美味いものでないはずなのに。「生き返った」と言っている。
蒸し暑いこの時期は嫌いだ。「ニイチャン」も嫌いなようだ。吾輩と同じように寝ている。「ごぉるでんういいく」に出かけていたから疲れているんじゃないか?
寝るのが一番なのだ。
そして、これはひんやりしていて気持ちが良い。
「ニンゲン」はなかなか気が利くものだ。