ある年の12月④

 寒くなって、「コタツ」で寝ていると何やら騒がしい。

 

 「トオチャン」も「カァチャン」も「ニイチャン」も騒いでいる。「オオソウジ」しろしないだの、やり方がどうだの、とにかくやかましくて眠れもしない。

 

 

 そのうち、「モチ」やら「オセチノジュンビ」だのバタバタしだした。やかましいやかましい。しかし、この快適な「コタツ」からは出たくはない。

 

 

 静かになったと思ったら、今度はねぐらの外からゴーンゴーンとこれもまたやかましく、体の中に響くような音が聞こえる。

 

 

 

 「ニンゲン」どもはどうしてこんなことをしているのだろうか。時間があれば寝ておればよいのだ。いつも思う。「ニンゲン」どもは無駄な事ばかりする。

 

 

 うるさいのだが、吾輩は寝る。寝ておれば大抵のことは解決するからな。