ある年の4月①
「ニンゲン」が吾輩に嬉しそうな顔をして吾輩に細長いものを見せてきた。
吾輩は細長いものが苦手だ。ねぐらの外にいる細長い奴。(ヘビの事です)見るだけで身の毛がよだつ。そいつとは何度も戦った。かみつかれたこともあった。いい思い出は無い。
そんなものを吾輩の首に巻き付けようとする。ふざけるな。吾輩は逃げたが、結局のところ捕まってしまった。抵抗むなしく細長いものは吾輩の首に巻き付けられた。
なにやらチリチリと音がする。そういえば、「ニンゲン」どものねぐらにいる奴らもそんなのを付けていたな。変なものを巻き付けやがって。
動くたびにチリチリ音がするから、狩りができないではないか。
これでカゾクノイチインだと?よくわからないことを「ニンゲン」どもは言ってきた。「ニンゲン」どもの考えることは解らない。